司法制度、ボロボロじゃありません? 裁判員制度は失敗するわ、法科大学院は失敗するわ。最近、裁判所自体が、憲法違反していいと思ってるみたいですしね。

2017年08月23日

<元名大生公判>責任能力が最大の争点に 24日から控訴審

 名古屋市で高齢女性を殺害し、仙台市で高校の同級生ら2人に劇物の硫酸タリウムを飲ませたなどとされる元名古屋大学生の女(21)=事件当時16〜19歳=の控訴審が24日、名古屋高裁(村山浩昭裁判長)で始まる。関係者によると、弁護側は改めて「各事件時に責任能力はなかった」と無罪を主張する方針。1審に続き責任能力の有無が最大の争点になるとみられる。【金寿英】

 元学生は殺人、殺人未遂罪などに問われ、裁判員裁判の1審・名古屋地裁判決(今年3月24日)は求刑通り無期懲役を言い渡した。

 1審で元学生は「人が死ぬところを見たかった」と語った。弁護側は「重い発達障害で人の死に興味が集中したのに加え、双極性障害(そううつ病)のそう状態で善悪の判断も行動の制御もできなかった」と心神喪失による無罪を主張した。

 これに対し1審判決は、元学生が各事件の際に、計画的で状況に応じた行動を取っていたとして「障害が一定程度影響しているが、全体としてみると限定的だった」と完全責任能力を認定。起訴内容全てを有罪とし「複数の重大かつ悪質な犯罪に及び、年齢や障害の影響を踏まえても有期刑では軽すぎる」と指摘した。弁護側は不服として控訴した。

 関係者によると、弁護側は24日の控訴審初公判で、1審判決は元学生の責任能力を否定した精神鑑定医2人(弁護側証人)の証言の評価を誤ったと主張する方針。障害の影響を過小評価した別の精神鑑定医(検察側証人)の証言に依拠しており、重大な事実誤認によって責任能力を認めたと訴えるという。

 1審判決がタリウム事件で殺意を認定したことも「事実誤認」と反論するとみられる。

 1審判決によると、元学生は大学1年時の2014年12月、名古屋市の自宅アパートで知人の森外茂子(ともこ)さん(当時77歳)の頭を手おので殴り、首を絞めて窒息死させた。高校2年時の12年5〜7月には仙台市で、中学時代の同級生女性に硫酸タリウム約0・8グラム、高校の同級生男性に硫酸タリウム約1・2グラムをそれぞれ飲み物に混ぜて飲ませ、タリウム中毒にさせた。



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