2017年09月06日
連続青酸死公判 末広さん強殺未遂の審理終了 検察側「返済免れ
京都、大阪、兵庫の3府県で起きた連続青酸死事件で、3件の殺人罪と1件の強盗殺人未遂罪に問われた筧(かけひ)千佐子被告(70)の裁判員裁判の第26回公判が6日、京都地裁(中川綾子裁判長)で開かれた。知人で神戸市北区の末広利明さん=当時(79)=に対する強盗殺人未遂罪の審理で検察側が中間論告を行い、「被告は金銭の返済を免れるために末広さんに青酸を飲ませ、毒殺しようとした」と述べた。
先行して審理した2事件と異なり、末広さんの体内や血液などからは青酸化合物は検出されていない。
検察側は中間論告で、末広さんに青酸中毒の特徴的な所見が認められる▽末広さんが倒れた際に筧被告が一緒にいた▽筧被告は犯行を自白している−などと指摘した。
一方、弁護側も中間弁論を行い、「末広さんは青酸中毒特有の症状ではない」などと否定。その上で、「認知症の影響で記憶のすり替えや思い込みがあり、法廷での供述は信用できない。被告に訴訟能力はない」と無罪を主張した。
末広さんを殺害しようとしたとされる事件の審理は終了。次回からは内縁関係にあった兵庫県伊丹市の日置稔さん=同(75)=を殺害したとされる最後の事件の審理が始まる。
先行して審理した2事件と異なり、末広さんの体内や血液などからは青酸化合物は検出されていない。
検察側は中間論告で、末広さんに青酸中毒の特徴的な所見が認められる▽末広さんが倒れた際に筧被告が一緒にいた▽筧被告は犯行を自白している−などと指摘した。
一方、弁護側も中間弁論を行い、「末広さんは青酸中毒特有の症状ではない」などと否定。その上で、「認知症の影響で記憶のすり替えや思い込みがあり、法廷での供述は信用できない。被告に訴訟能力はない」と無罪を主張した。
末広さんを殺害しようとしたとされる事件の審理は終了。次回からは内縁関係にあった兵庫県伊丹市の日置稔さん=同(75)=を殺害したとされる最後の事件の審理が始まる。